SomeGirl(s) ②

「いつだって」で始まり「いつだって」で終わる、そんな物語


前記事が男への文句だけで終わってしまったので好きな演出や場面について。

1対1の会話劇と聞いていたから、どんなふうに転換するのかと思ったら
1幕終わるごとに薄暗くなったステージ上でオシャレな音楽に合わせて3人のホテルマンがベッドメイクするような感じでセットを変えてた。
これがおもしろくて、いちいち動きを合わせたり大袈裟にやったり余計なことしたり笑

この舞台ではSEがほとんど無いのだけど最初は完全に真っ暗になって音楽とともに電話の呼び出し音が響いていて
徐々に照明がついていって男がホテルの1室で誰かに電話をかけているところから始まる
結局相手は出ないので誰にかけてるかわからないんだけど、フィアンセなのか他の元カノなのかそれとも次に狙っている女性なのか・・?
上記の場面転換の音楽は3回とも同じ曲なのだけど、本当にすごくオシャレで好きだったなー
あとサムの場面ではずっと遠くで飛行機が飛んでいる音がするし
タイラーだったと思うんだけど、サイレンの音が聞こえたり
男が訪ねている相手に合わせた音がほんのり使われてる

リンゼイとの、水のやりとりはすごい好きでww
飲み終わったかと思いきやフェイントするし、男も合わせて飲んだりwww
あの駆け引きはその日によってあったりなかったりしていたけど会場の笑いを誘ってた。
笑いといえば、リンゼイが「過小評価しないでよ!」って男を思いっきりどつくのも面白かったし
できるできない(セックスを)って腕引っ張り合うとことか
リンゼイさんはお難くて几帳面な感じの女性なのにいちいちおもしろくてたくさん笑いが起こってました。

4人の女性とのやりとりでこの男がどういう人物なのかということが主に女性のセリフからどんどん解ってくるのだけど、最後のボビーのおかげで男がマイクを仕込んでいて会話を録音していることが判明する
ここからの男の長台詞がすごーーーーーーーく好きです

問い詰められて開き直って全部暴露する男。
「(自分の行為が)誰かを傷つけるなんて思ってもみなかった」「何が悪い」「わからないんだ!」とか言ってめちゃくちゃ貧乏揺すりしたり泣きそうになりながら(ガッツリ泣いてる回もあったけど)すごい勢いでまくし立てているその様は
欲しいものが手に入らなくて駄々こねて泣き喚く幼い子どもみたいだなーなんて思った
そんな男を見るボビーは無反応で突っ立ってお人形さんみたいで、たぶん私も客席で同じようになっていたと思う

そして1番のお気に入りは物語の1番最後。
ボビーとの修羅場を繰り広げ結局ボビーは去っていってしまう
何が悲しいのか知らないけど、男は泣きながら録音したテープを聞き、テープを引き出す。
そこでフィアンセから電話がかかってきて、途端に涙はひっこみニッコリ笑いながらL.Aがいかに良いところかって話しだすの。しまいには「愛してるよ、ずっと。ずっと、ずっと。」って、さっき引き出したテープを元通りに巻き取りながら愛を語る。

何が悲しいのか知らないって書いたけど、結局は自分が全て引き起こしたことで完全に自業自得なのになんで泣くの?って思って、だからわたしあんまり泣いてほしくなかったのね
でも1回ものすごいだーだー泣いてる回があって、たった数分前に別の女性に「本当に愛しているのは今の彼女でもない、誰でもない君なんだ!!」って叫ぶように言ってた名残(涙で顔が濡れてる)が残ってるのに電話のむこうのフィアンセに笑顔で「愛してる」とか言っちゃうのがクズさを強調していてすごく良かった(褒めてる)

で、幕がおりる(暗転する)直前に「愛してる、いつだって」と言うんだけど、その瞬間めちゃくちゃ悪い顔するの!!!!もう叫んだね、心の中で!ヒィィィィってなった
すっげー冷めた目で下唇左側だけ噛んで、ついさっきまで修羅場を繰り広げたあげくフィアンセに愛を語ってる人間とは思えない


あ、こいつ絶対結婚しねーわって思った。③につづく