炎立つまとめみたいなやつ

東京でみたイエヒラと兵庫でみたイエヒラは何が違ったのかなぁ?

私は圧倒的に兵庫のイエヒラのほうが好きだった。だから岩手まで行って最期を見届けたいという気持ちになったんだよね。東京観劇だけで終わってたらこんな風に思わなかったと思う。なんでかなぁ?ってこの1週間ずっと考えていたんだけど、結局全然まとまってない・・・でも書く。他の人の感想見る前に書く。イエヒラのことのみだけど書く。

 

最初は血筋というか頭領の血を引いていることにしがみついてそのよくわからないこだわりが「誇り」(と勘違いしていたというか)のイエヒラだった気がするんだけど、兵庫でみたときは『鉈切り丸』を少し思い出したんだよね。独りきりで愛とか絆とかそういうものを知らない人。可哀想な人。お母さんに対しても歪んだ愛情表現しかできなかったイエヒラ。最初のほうで、キヨヒラもイエヒラも同じ、1番も2番もない、同じおなかを痛めて産んだ子どもだと言われたときに「ハッ」と驚くんだよね。そんな風に思ってたなんて知らなかった、良いこと聞いたって感じの台詞があったと思うんだけど、そのときまでずっとどうせお母さんもキヨヒラが1番なんでしょって思ってたんだよなぁ。ただのお子ちゃまじゃないか・・・悔しい!悔しい!!って駄々っ子イエヒラ。そう思ったら愛おしい。キヨヒラに嫉妬して駄々こねて・・最後に雑兵の格好をして逃げるのは単純にキヨヒラ(家族)に自分の無様な姿見せたくなかっただけなのかなーとか。
今作は台詞で情景や関係等を説明をしている部分がかなり多いのだけど、イエヒラだけは一切ない(たぶん)。イエヒラの台詞は全部自分の感情だけだったのも印象的だった。目の前にいる相手に対する感情と、自問自答。
あと、最初とヘビと落ちぶれたところがきっちり演じ分けされてた気がする。東京ではメイクと衣装の違いしかなかったというか、本当ひどい言い方だけど中身にあんまり変化が感じられなかったのが、兵庫ではきっちり演じ分けていたように思う。
ノーメイクで衣装もキレイ=普通の(意地とか強がりとかそういう表面上のものだけで自分を保っていた頃)イエヒラ
目の周りが真っ黒になる=1幕アラハバキに魂売ってヘビになったイエヒラ
目の周りがより黒くなり髪の毛ボサボサ=2幕ヘビに取り憑かれてわけわからなくなってくるイエヒラ
頬がこけて衣装も髪もボロボロ=落ちぶれてただただ転げ落ちていくイエヒラ
東京ではこれがあんまり演じわけできてなくてひたすら小者臭撒き散らしていたけど、兵庫でみたときには違っていたと私は感じた。だから最期のシーンが余計にぐっときたし、お母さんが迎えにきたときの表情もまた違う見方ができたというか・・前記事で殴り書きしたときに

お母さんが迎えに来たときのあの憑き物がとれたような表情に、イエヒラは人間に戻れたのかな・・ほんの少しでも救われたのだろうか?と切なくなった。

と書いたのはたぶんこの違いがあったからだと思う。

でも結局最期まで脅したり奪うやりかたしかできなくて最期まで歩み寄ることができなくて「俺は何のために生まれた」「何のために生きた」って搾り出すように泣きながら息絶えるイエヒラは見ていて辛かったし、ずっとつり目でこわい顔して息絶えたあとも薄目あいて虚無な眼をしてるイエヒラが最後の最後にお母さんに見せるあの表情に「あーやっと解放されたんだね( ;∀; )」って感動した。だからあれが下手側にしか見えないのがざんねんだけど、正面から見えるのが横顔だったから良いのかなとも思ったり。思わなかったり。(だってあれが見えないとイエヒラがどうなったのかわからないんだもん!上手入ってないから見え方わかんないけど!)さっき鉈切り丸を思い出したと書いたけど、最後まで救われなかった範頼とは違う。たとえ死後であったとしても、お母さんにそっと涙をぬぐってもらうことができて少しは救われただろうイエヒラ。兵庫でみたあの人間臭いイエヒラは好きだった。

 

炎立つ大千秋楽お疲れ様でした 怪我等なく無事に最後の幕がおりてよかった
せっかくみやけくん初の地方巡業なんだから無理してでも一緒についてまわればよかったとほんの少し後悔しつつ・・
カンパニーのみなさま本当にお疲れ様でした
オタクもみんなお疲れ!大好き!今度はトニミュで会おうね( ;∀; )!!