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ヒメアノ~ルを見ました

終わったあと、席を立つ前に「わたしこれもう1回見る」って思った。


1回じゃ済まないかもしれない。何回でも見たい。
R15だしとか怖いの苦手だしとか思って迷ってる人いっぱい居ると思うんだけど、俳優「森田剛」が好きならお願いだから見て!!!

 

 

 

 

 

 

ネタバレするよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半は岡田と安藤のやりとりが面白くて客席から笑いが起こったりの明るい感じで、まぁ前半から森田は変というかなんとも気持ち悪いんだけど・・・
まず序盤のあの「もう吸ってないんで」が最高に気持ち悪い。「もう吸ってないんで」しか言わない。おじさんもう喋りかけちゃだめ!!変な人って気づいて!!!って心の中で祈っちゃった。笑
他の人との会話でもつい数秒前に言ったことと違うと指摘されても言ってないとか言うし、普通に嘘つく。でもそこに言い訳とか取り繕う感じが無いのが気持ち悪いのかなぁ。

あと中盤で急に不穏な音楽とともに唐突にオープニング・クレジットが入る。
え!?ってなって思わず時計見ちゃった。忘れもしない『17:36』。予告後本編が何分に始まったかまでは見てなかったけど16:40の回でこの時間にクレジット入るの。こっから本番だぞ!!って言われてるみたい。なにこれめっちゃかっこいい。
というか今まで入ってなかったことに気が付いてなかった。それくらい、引き込まれて見てたらしい。
そこからは怒涛のエグいグロいオンパレードで、森田正一はいったい何人殺したんだろうか。さっき普通に嘘つくって書いたけど、普通に人殺す。でももちろん人殺しのプロじゃないし行き当たりばったりですごい雑なの。目的がそこじゃないから、居たから殺すみたいな。でもボコられてパチンコで勝った金とられちゃうくらい、普通のその辺にいるお兄ちゃん。だから余計に嫌な感じがする。あと、森田が何でそんな風になっちゃったのかが詳しく描かれていないから嫌悪感が増す。


話が進むにつれて岡田によって森田の過去(岡田と森田の関係性)が少しずつわかってきて、いろんなことが繋がってきて、最後に岡田とユカを殺しにいったところから急に泣けてきた。
なんだろう?う~~~って泣けてきて、岡田があの時はごめんって謝ったことに対して「居たっけ?」って答えたところからボロ泣き。
全編通して、森田は息を吐くように嘘をつくのに、ここだけは違ったように思う。

最後は自分が逃げるためにその辺の車の運転手刺して車奪って躊躇なく轢いていったくせに、犬を避けたんだよね・・
犬を避けた結果ぶつかって車は止まるんだけど、直後の岡田に向けた第一声と表情に衝撃を受けた。

90分みてきた森田正一は1ミリもいなかった。背格好だけ。
最後の笑顔なんて何なの!?目きらっきらじゃん・・
パチンコ屋さんとか他でもちょろっと笑顔はあったんだけど、全く違う人間がそこにいた。
うん、『人間』がいた。

森田を高校生の頃の、純粋だった頃の、元の森田に戻してくれてありがとう犬。
いや【元に戻った】では無いかもしれないけど・・・なんだろうこの違和感というかモヤモヤ。
何かでも捕まって欲しくなかったな、と思う気持ちもある。哀しくて辛くてモヤモヤするけどスッキリもする。よくわからないけど。

剛くんが「あのシーンがあったから、この作品に出演したいと思った」*1と言っていたけど、ただの変な奴・嫌われ者で終わってほしくないっていう監督の言葉がすごく表れてるなぁって思って。だって映画の森田は生まれつきおかしいわけじゃなくて、過去の出来事とか環境とかいろんなことが絡み合ってこうなってるんだもん。だからこそその優しさが哀しくて虚しい気持ちになったのかもしれない。

ラストシーンはもう号泣すぎて若干曖昧だから早くもう1回見に行きたいな。
何回見ても森田のことは絶対理解できないし消化もできないと思うけど、でも見たい。
安藤が岡田に何度も何度も「親友だよね」って言っていたこととか、鉈切り丸や幸人を思い出したこととか、いろいろ反芻したい。

 

きっと次は最初から泣くと思う。

*1:最後の実家のシーン